バリアフリーのヒント
1
基本は誰にも使いやすい住まいにすること
バリアフリーの基本は、ご家族の誰もが使いやすい住まいにすることです。
そして、日常生活のの健康で快適、安全な環境を整備することです。
ご家族の皆さんがお元気な場合も、リフォームや新築の機会にバリアフリーを配慮しておくと、誰にもいつでも使いやすい住まいに一歩近づきます。
2
浴室のバリアフリーのポイント
浴槽
出入りがしやすく、入浴時の姿勢が安定するもの。
一般的には、半埋め込み式の和洋折衷タイプがおすすめです。
シャワー・混合栓 使いやすく、温度調節を安全にできるもの。サーモスタット式のものがおすすめです。
床
滑りにくい材質のもの。
出入り口
段差をなくす。
ドアは緊急時に外から開けやすいもので、引き戸や折れ戸などが望ましい。
開口幅が最低60cm以上あること。使いやすい把手。
広さ
洗い場が広いと親子一緒にでゆっくり入浴できるだけでなく、万一の時に入浴介助をしやすくなります。
温度
他の部屋との温度差が少ないことが理想です。
手すり
手すりは、浴室への出入り、浴槽への出入り、入浴時の姿勢の安定、洗い場での姿勢の安定などさまざまな目的で使われます。
目的に合った種類・サイズのものを適切な位置に取り付けます。必要に応じて、複数取り付けます。
近年はこれらの条件を満たしたシステムバスも販売されています。
3
トイレのバリアフリーのポイント
便器
一般的に、洋式の腰掛便器が望ましいとされています。
足腰への負担が少なく、座る・立ち上がるの動作も楽です。
温水洗浄便座
あると便利です。
床
滑りにくい材質のもの。
出入り口
段差をなくす。
ドアは緊急時に外から開けやすいもので、引き戸や外開き戸などが望ましい。
使いやすい把手。
広さ
トイレのスペースに余裕があると、万一の時に介助をしやすくなります。
温度
他の部屋との温度差が少ないことが理想です。
小型の暖房機を利用できます。
手すり
手すりは、トイレへの出入り、便座に座る・立ち上がる、着座時の姿勢の安定などさまざまな目的で使われます。
目的に合った種類・サイズのものを適切な位置に取り付けます。必要に応じて、複数取り付けます。
4
ご家族に要介護者などがいらっしゃる場合
ご家族の中に要介護者、リハビリ・家庭療養中の方、身体の不自由な方などがいらっしゃる場合は、個別の事情に応じて対策を検討します。
なお、介護保険による住宅改修については、こちらをご覧ください。
(1)ご本人
本人の身体の状態、気持ちなどをよく考慮して、工事内容を検討します。
日常生活でどんな状態を実現するか、工事の目的を明確にした上で、工事内容を検討していきます。
(2)介護する人
ご家族やヘルパーなど介護の携わる人の負担を軽減することも大切なポイントです。
(3)関係者の連携介護する人
ご本人、ご家族をはじめ、
・工事業者
・ケアマネジャー、ヘルパー等の福祉サービス関係者
・保健、医療、リハビリ関係者
・社会福祉関係者
等の関係者で緊密に相談、連携して、工事内容を検討していきます。
(4)福祉機器との組合せ
工事が必要なことと、工事不要な各種の福祉機器をうまく組み合わせて使うことが検討します。